NowLoading

クレジットの落とし穴~クレジットにくわしくなろう~クレジットの落とし穴~クレジットにくわしくなろう~

各設問に対して一度考えてみてから、「回答・もっと詳しく」を押してみて考えたことと照らし合わせてみよう!

クレジットカードについて、正しく説明しているものを選びましょう。

  1. 商品を購入するとき、銀行口座から代金がすぐ支払われるカードである。
  2. 高校生でも18歳になればクレジットカードを作ることができる。
  3. クレジットカードの暗証番号には、生年月日などの忘れにくい数字を使うとよい。

回答2 高校生でも18歳になればクレジットカードを作ることができる。

1はクレジットカードではなくデビットカードのことです。
3は生年月日や電話番号が記されたものとカードを一緒に紛失した場合、カードを悪用しようとしている人に暗証番号を推測させる材料を与えてしまうことになります。暗証番号は自分にしかわからない番号にするようにしましょう。

【参考】クレジットカードの仕組み

クレジットは「信用」という意味で、クレジットカードをつくることは、カード発行会社と将来の「立替払い」について事前に契約をすることになります。
クレジットカードがあると、現金がなくても買い物ができますが、決められた日に銀行口座から引き落としができないと遅延損害金を請求されることになります。
また、期限までに支払いができなくなると延滞となり、個人信用情報機関に延滞情報が登録されます。延滞を放置したり、繰り返すと、新規にクレジットカードを作ることができない等の不利益を受ける恐れがあります。
クレジットの利用は「借金」だということを忘れず、計画的に利用しましょう。

クレジットカードを友人に貸したところ、カード会社から多額の請求がきました。支払わないといけないでしょうか。

  1. 友人が使ったのだから友人が支払わなければならない。
  2. カードの本来の持ち主が支払わなければならない。

回答2 カードの本来の持ち主が支払わなければならない。

クレジットカード発行時に渡される規約には、カードを利用する際のルールが書かれており、カードを善良に管理することが定められています。
友人にクレジットカードを貸して、その人がカードを利用した場合、代金の請求を受けるのはカードを貸した人です。「利用した人に請求してほしい」と言っても、クレジット会社と利用した人との間には契約関係がないため、クレジット会社と会員契約を結んでいる本来の持ち主に請求がきて、支払わなければならなくなります。
失くしたり、盗まれた場合は、必ずしも支払わなくてもよい場合もあるので、できるだけ早くカード会社に連絡しましょう。届出をしないでいると、悪用された分も払わなければならないことになります。

次にあげる支払方法の説明を下のなかから選びましょう。

  1. 一括払い
  2. 分割払い
  3. リボルビング払い(リボ払い)
  • 返済回数を決めずに毎月一定の金額を返済する方法。毎月の決まった額を返済するため、追加購入しても返済額は変わらないが、利用金額が増えると返済期間が長くなり、手数料の額も多くなる。
  • 1カ月の利用額を翌月に一回でまとめて支払う方法。手数料はつかない。
  • 利用金額(元本と利息の合計)を分割して支払う方法。1回の返済額が少ないかわりに、手数料がかかる。

回答

  1. 一括払い 正解B
  2. 分割払い 正解C
  3. リボルビング払い(リボ払い) 正解A

【参考】分割払いとリボ払いの金利計算

分割払いとリボ払いでは金利計算の方法に違いがあり、分割払いは元本に対して手数料がかかりますが、リボ払いは支払残高に対して手数料がかかります。「リボ払い専用」のカードでは、一括・分割払いの設定がありませんので、今一度、カードの種類を確認しましょう。

5万円の商品を購入する場合で支払額を見てみましょう。

分割払い(5回の分割、手数料1.5%)の場合

この場合、手数料は5万円×1.5%=750円になり、支払額の合計は、50,750円になります。これを5回に分けて分割するので、毎月の支払額は50,750÷5=10,150円になります。

リボ払い(毎月1万円の定額払、手数料1%)の場合

この場合の手数料は、初回は5万円×1%=500円、2回目は4万円×1%=400円、3回目は300円、4回目は200円、5回目は100円で、手数料の合計1,500円になります。
毎月の支払額は1万円に各回の手数料を足した額になるので、 初回10,500円、2回目10,400円、3回目10,300円、4回目10,200円、5回目10,100円になり、支払額の合計は51,500円になります。

このように、同じ5万円の商品でもカードの支払方法によって支払額が変わるので、注意が必要です。

豆知識

ショッピングとキャッシング

クレジットカードには、利用者が購入する代金をいくらまでなら立て替えますという「ショッピング枠」と、いくらまでならお金を貸しますという「キャッシング枠」があります。キャッシングをしたときの返済利率は、消費者金融などからお金を借りるのと同じ実質年率で最大18%程度の利息がかかります。

名義貸し

友人から「カードがつくれないから名義を貸してほしい」と言われたり、「あなたの名義でカードを作ってくれれば1万円で買い取りますよ」などという広告があっても、自分の名前を貸す「名義貸し」は絶対にしないでください。借金や代金は名義を貸した人が支払わなければならず、ただ名前を貸しただけといういいわけはできません。また振り込め詐欺などの犯罪にも使われる可能性があります。名前以外にもクレジットカードや印鑑を貸すのはトラブルのもとです。絶対にやめましょう。

クレジットカードのショッピング枠の現金化

消費者にクレジットカードで商品を購入させ、商品を業者が買い取ることで現金を渡したり、キャッシュバック付商品をクレジットカードで購入させ、購入した商品とともに現金を渡すクレジットカードのショッピング枠の現金化が問題になっています。一時的に現金を手に入れることができても、その金額より高額な代金の支払いに追われ、利用した多くの消費者が支払い困難に陥っています。クレジットカードを現金化に利用することはクレジットカード契約に違反する行為であり、現金が入金されなかったり連絡がとれなくなったりするケースもあるので、クレジットカードの現金化は絶対に利用しないようにしましょう。

スキミング(Skimming)

クレジットカードやキャッシュカードの磁気記録情報を「スキマー」と呼ばれる読み取り装置を用いて不正に読み出してコピーを作成し、使用する犯罪行為です。スキミングは、カードの盗難と違ってカード自体は無事であるため、被害に気づきにくく、請求があって初めて気づくということがあります。情報の漏えいを防ぐため、ICチップを用いたICカード化が進められています。

フィッシング(Phishing)

カード会社などを装い、「ユーザーアカウントの有効期限が近づきました。登録内容の再入力をお願いします」といった内容のメールを送り、本物のウェブサイトを装った偽のウェブサイトに誘導し、カード番号や銀行口座、各種サービスのIDやパスワードなどを不正に得ようとする犯罪です。重要な個人情報を入力するときは、URLを確認するなどの慎重さが必要です。


万が一、複数のカード会社からのキャッシングで返済に困ったら、以下の窓口へ相談してください。

金融庁「多重債務についての相談窓口」 

他にもクレジットカードで注意すべき情報はこちらをご覧ください。

mainvisual mainvisual

Home

  • Home
  • クレジットの落とし穴~クレジットにくわしくなろう~
TOP